表面仕上げ
2B・BA・ヘアライン・鏡面・PVD表面仕上げの基礎知識と違い
下地素地仕上げ、研磨テクスチャ、およびPVDカラーを個別に明確化することで、サンプル承認と量産品の一致を確実にします。
「304」は材質(鋼種)、「ヘアライン」は表面仕上げ、「シャンパンゴールド」はカラーです。お見積り時にはこの3項目すべてをご明記ください。
まず素地・原反表面を把握する
2Bは一般的な冷間圧延表面で、平坦で適度な光沢・反射性があります。BAは光輝焼鈍(ブライトアニール)仕上げです。機械研磨によってヘアライン(HL)、研磨(No.4)、または鏡面(8K)の効果が得られます。「HL」「No.4」「8K」などの呼称はメーカーによって実際の外観に差異が生じることがあるため、名称の指定だけでなく現物サンプルでの確認が必要です。
PVDカラーとテクスチャ(表面仕上げ)は別物です
PVDはステンレス鋼の意匠着色技術の一つです。同じ色調であっても、鏡面、ヘアライン、水波紋(ウォーターリップル)などの下地仕上げによって、得られる視覚的質感や反射は大きく異なります。下地表面処理、PVDカラー、テクスチャ・研磨目方向、および承認サンプル番号をそれぞれ明確に分けてご指定ください。
写真を見るだけでは不十分な理由とは?
撮影時の照明、モニター画面、観察角度によって色の見え方は大きく影響を受けます。隣接して設置されるパネルについては、現場に近い照明環境下で現物サンプル、許容色差(カラー公差)、および割付(目方向)を確認することを推奨します。追加発注の際は、古い写真を送るだけでなく、必ず初回サンプルの管理番号をご提示ください。
漏れのない完全な表面仕様の記述
引き合いの際は、「304母材+HL(ヘアライン)仕上げ+シャンパンゴールドPVDコーティング+同一研磨方向割り付け、色は承認サンプルに準拠、化粧面(意匠面)および保護フィルムの仕様を明記」のように記載できます。耐指紋(AFP)処理、その後の曲げ加工や穴あけ加工の要件も事前にご提示ください。加工の可否および工程順序は図面審査にて確認いたします。
関連記事と参考資料
基礎知識は以下の業界資料をご参照ください。引き合い事例およびチェックリストは金来宝(Jinlaibao)が編纂したものです。
